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更新日:2025.06.5

公開日:2024/7/17

良い税理士とは?選び方のポイントや探し方を解説!

この記事の監修
山田俊輔

StarMember公認会計士・税理士事務所
代表 山田俊輔(公認会計士・税理士・経営心理士)

あずさ監査法人にて、東証一部上場企業の会計監査、上場準備会社の監査、会社買収時のデューデリジェンス業務等を担当。
2010年に独立開業し、Star Member (スタメン)公認会計士・税理士事務所と株式会社日本会計サービスを立ち上げ、連結売上1,000億円超の社外取締役や売上数百億円~数億円の会社の取締役、監査役などを務める。2017年には野村證券なんば支店アドバイザリーボードメンバーにも選任。

経理のサポートから税務申告、ときには融資や補助金・助成金のお手伝いなど、税理士は中小企業経営者にとって身近な存在であり、長く付き合っていく経営のパートナーでもあります。

良い税理士との出会いが、会社の成長を支えていくといっても過言ではありません。

どうすれば良い税理士事務所と出会えるのだろうか

会社設立して間もない方や今まで税理士に依頼したことのない個人事業主の方の中には、このような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?

 

ここでは、税理士目線から考える「良い税理士事務所の探し方」について詳しく解説します。

税理士への依頼を検討されている方、税理士を探している方は、ぜひ最後までお付き合いください。

良い税理士とはどんな税理士?

「良い税理士」の定義は、依頼する個人や企業の状況、ニーズによって異なりますので、一般的に共通するポイントをいくつかご紹介します。

1-1. 経営を多角的にサポートしてくれる

単なる税務処理に留まらず、経営全般をサポートできる税理士は、事業者にとって大きな価値をもたらします。

まず、会計データから経営課題を見つけ出し、事業計画の策定、資金調達、融資、補助金など、多岐にわたる経営アドバイスを提供できる税理士は、単なる事務処理代行以上の存在です。

経営状況を数値で把握し、具体的な改善策や成長戦略を共に考えてくれるため、事業の発展に貢献してくれます。

また、弁護士、司法書士、社会保険労務士など、他の専門家と連携できるネットワークを持っている税理士は、税務以外の幅広い問題にも「ワンストップ」で対応できる可能性があります。

これにより、事業者はそれぞれの専門家を探す手間を省き、複数の問題をまとめて解決できるメリットを享受できます。

そして、万が一の税務調査が入った際に、適切に対応し、納税者の権利を守ってくれる税理士は、経営者にとって非常に心強い存在です。

専門知識と経験に基づいた対応は、不要なトラブルを避け、安心して事業に専念できる環境を整えてくれます。

1-2. コミュニケーション能力がある

税理士との良好な関係を築く上で、そのコミュニケーション能力と姿勢は極めて重要です。

まず、親身に寄り添い、質問や疑問に迅速に対応してくれる税理士は、経営者にとって心強い存在です。

税務や会計に関する「わからない」をそのままにせず、経営者の目線に立って分かりやすく説明し、疑問に対して素早く回答してくれることで、信頼関係はより強固になります。

また、「先生業」として上から目線ではなく、パートナーとして対等に接してくれる税理士であれば、何でも安心して相談できる環境が生まれます。

こうした姿勢は、単なる業務依頼を超えた協力関係を築く上で不可欠です。

そして、月次や四半期ごとに経営状況の報告や今後の展望について話し合う場を設けるなど、定期的なコミュニケーションをとる税理士は、継続的な対話を通じて、事業の成長を共に考え、必要なアドバイスを提供してくれるでしょう。

1-3. 信頼できる

税理士を選ぶ際、以下の3つのポイントは信頼性を測る上で特に重要です。

まず、報酬体系が明確であることは必須です。

顧問料や個別の業務にかかる料金が事前にきちんと説明され、透明性が確保されている税理士は、安心して依頼できます。

曖昧な料金設定はトラブルの元になりかねません。

次に、秘密保持の徹底も極めて重要です。

企業経営に関する機密情報や個人の財産状況など、税理士は非常にデリケートな情報を扱います。

これらの情報を厳重に管理し、外部に漏らさないことは、税理士としての基本的な信頼性を示します。

最後に、実績と経験も欠かせない要素です。顧問先の業種や会社の規模、そしてどのような税務分野に強みを持っているかを確認することで、その税理士があなたの会社や個人のニーズに合致しているかを見極めることができます。

具体的な実績は、税理士の専門性と解決能力を測る良い指標となるでしょう。

1-4. 高度な専門性と実践的な対応力を持っている

まず、最新の税制に精通していることは、良い税理士の絶対条件です。

税制は毎年改正されるため、常に最新情報をキャッチアップし、それに基づいた適切なアドバイスを提供できる税理士は、納税者が不利益を被ることなく、常に最適な税務処理を行えるようサポートします。

次に、自社の業界・業種への知識がある税理士は、より実践的な価値を提供します。

建設業、医療、IT、飲食など、特定の業界には特有の税務や会計処理が存在します。

業界事情を深く理解している税理士であれば、その業種に特化した具体的なアドバイスや、効果的な節税対策を提案してくれるでしょう。

さらに、確定申告や記帳代行といった基本的な業務に加え、相続税、贈与税、M&A、国際税務など、幅広い税務問題に対応できる知識と経験がある税理士は、事業の拡大や個人のライフイベントの変化にも柔軟に対応でき、長期的なパートナーとして頼りになります。

良い税理士事務所の選び方の基準

良い税理士事務所とは、会社や事業者が税理士に求めるサービスを提供し、十分な満足感を与える事務所ではないでしょうか。

良い税理士事務所の基準を見ていきましょう。

2-1.レスポンスが早いかどうか

「連絡しても返事がなかなかこない」「返事を待っていることもストレスに感じる」

依頼している税理士事務所にこのような不満を持っている方も少なくありません。

税理士事務所とのやり取りは経営に必要な事項のやり取りが多いです。にも関わらず、レスポンスが遅いと、重要事項の対応が後手に回ることが多くなり、多大な機会損失を被る可能性もあります。

レスポンスの遅い税理士事務所は「ITに疎い」「ルーズな性格」などが原因になっている場合が多く、契約して後悔してしまうおそれが高いです。

 

逆を言えば、レスポンスが早く、適切な返答を適切なタイミングでしてくれることは良い税理士事務所の判断基準だと言えるでしょう。

2-2.担当者との相性が良いかどうか

困った時や質問がある時に最初に対応してくれるのが税理士事務所の「自社担当者」です。

税理士が直接担当しない場合であっても、担当者が誠実に、迅速に対応してくれるかどうかがポイントになります。

 

人対人である限り「相性」は重要です。「担当者に気軽に相談できるか」「迅速に回答をもらえるか」など、円滑なコミュニケーションが可能な担当者であるかが税理士事務所を選ぶポイントと言えるでしょう。

多くの場合、相性は第一印象で判断することができます。

税理士事務所との相性も重要ですが、担当になる人とも実際に会ったりオンライン打合せ等で相性をチェックしてみるといいでしょう。

2-3.依頼したい業務の知識や経験が豊富にあるかどうか

税理士事務所によって得意な分野が異なるため、税理士事務所を選ぶ際には「何に強い税理士事務所なのか」を見極める必要があります。

 

「将来的にM&Aや相続等での事業承継を考えているけど、税理士事務所が対応できない」

「経営のアドレスがほしいのに、決算書だけが送られてきてアドバイスがない」

「オンラインで会計のやり取りをしたいけど、クラウド会計に対応していない」

といったことにならないように、依頼したい業務内容において税理士事務所の知識や経験が豊富かどうかは重要な判断ポイントと言えるでしょう。

2-4.料金体系について明瞭な説明があるかどうか

税理士事務所を選ぶ際には「料金体系」も重要な基準です。

税理士事務所の費用は一概に決まったものはなく、事務所によって料金体系が異なります。

 

ほとんどの場合、料金体系は会社の売上規模や従業員の人数、担当者との面談の頻度やサービス内容によって決められており、税理士事務所によって料金に差がでます。

料金が高い事務所だからといって実力が高い事務所とは限りませんし、安い事務所のサービスが悪いわけでもありません。

しかし、「事前に料金体系について明瞭な説明があるかどうか」は重要な判断基準になります。

見積もりをしっかりと提示してくれ、他に追加でかかる費用を事前に説明してくれる税理士事務所を選ぶようにしましょう。

2-5.決算前に対策を行ってくれるかどうか

会社の一定期間ごとの収益と費用の損益と財務状況を把握する決算は、会社経営を行った結果が反映する重要なイベントです。

万全な状態で決算を迎えるためには、決算前に対策を行う必要があります。

 

決算前にできる対策は多岐にわたります。

納税予測や税金対策、金融機関対策、将来的に発生すると思われる事業承継を見据えた対策など、会社の状況に応じて「今」しなければならない対策を考えることは非常に重要です。

税理士事務所を選ぶ際は、決算の作業だけ行う税理士事務所ではなく、決算前に対策を行ってくれる税理士事務所かどうかも判断ポイント言えるでしょう。

当事務所(Star Member(スタメン)公認会計士・税理士事務所)では、決算前の対策を重視しており「決算前戦略会議」を実施しています。

「必要な対策を必要なタイミングで行える」ご提案で皆様の経営をサポートしています。

2-6.事業を大きくするためのサポートがあるかどうか

会社を経営する目的は「利益をだすこと(儲かること)」だと考えている経営者の方もいますが、会社の本質的な目的は「顧客を創造すること」、つまり「社会に求められる企業」になることです。

顧客を創造する会社になるためには、顧客の潜在的なニーズを見つけ、事業を拡大していく必要があります。

経営者にとって税理士事務所は、経営のパートナーであり、ともに歩み続ける仲間でもあります。

税理士事務所を選ぶ際には、経営のパートナーとして事業を大きくするためのサポートがあるかどうかについても着目するといいでしょう。

 

当事務所では、会社の成長ステージを応援する経営コンサルティング会社である株式会社日本会計サービスをグループに持っており「上場を目指したい」「M&Aで一気に会社規模を拡大したい」「財務を戦略的に実行したい」など、上場支援・M&Aサポート・財務戦略を実施しています。

税務・会計から企業価値増大支援、出口戦略までをワンストップで対応することが可能です。

税理士事務所の探し方とそれぞれのメリット・デメリット

税理士事務所の探し方は「インターネットで探す」「知人からの紹介」「金融機関や保険会社からの紹介」が主な方法です。

それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

3-1.インターネットで探す

最近では、事務所のホームページを持っている税理士事務所が多いため、インターネットで探す方法が一般的になってきています。

誰でも簡単に探すことができるため、費用もかからず、一番手軽な方法だと言えるでしょう。

検索方法は「お住いの市町村+スペース+税理士事務所」で検索してみるといいでしょう。

例えば「大阪 税理士事務所」と検索すればお近くの税理士事務所を検索することができます。

 

インターネットで探す場合のデメリットは「正確なことがわからない」ことです。

ホームページには誇張して記載されている場合があるため、インターネットに記載してある情報がどこまで正確なものであるかはわかりません。

インターネットで自分に合いそうな事務所を見つけた場合には、まずはコンタクトを取って、直接税理士に会って話を聞いてみましょう。

税理士事務所の強みや雰囲気などを自分の目で確かめてみましょう。

3-2.知人からの紹介

知り合いに経営者や士業に詳しい人がいれば、その知人から税理士事務所を紹介してもらうケースも一般的です。

知人から税理士の人柄やサービス内容を事前に教えてもらうことができるため、税理士事務所選びにおいて失敗するリスクを減らすことができます。

また、知人の紹介であれば、アポイントを取るのも簡単です。

 

デメリットとしては「断りにくい」ことが挙げられます。

知人にとって相性の良い税理士事務所であっても、自分にとって相性の良い税理士事務所とは限りません。

知人の紹介であるため、相性が合わない場合に断りにくいといった状況になってしまうかもしれません。

3-3.金融機関や保険会社からの紹介

付き合いのある金融機関や保険会社から税理士事務所を紹介してもらうこともあります。

金融機関や保険会社は「信頼関係」を重要視しているため、紹介される税理士事務所は金融機関などに強いパイプを持っており、融資に強く、信用できる場合が多いです。

 

デメリットは、知人からの紹介と同じように「断りにくい」ことです。

また、金融機関の知り合いの税理士事務所ということで、必要ない融資案件を進めてくるなど、銀行に忖度した提案が行われる可能性があります。

良い税理士事務所を選ぶためのポイント

良い税理士事務所を選ぶ際に知っておくべきポイントをいくつかご紹介します。

4-1.実際に会って判断する

どの探し方も同じことが言えますが、良い税理士事務所を探す一番のポイントは「担当者の人柄、税理士事務所の雰囲気」が自分に合っているかどうかです。

簡単に言えば「相性が合う税理士事務所かどうか」ということが非常に重要です。

 

メールや電話で問い合わせをするだけでも、その口調や文面からある程度の税理士事務所の空気感がつかめると思いますが、やはり実際に会ってみなければ相性が合うか、合わないかを判断することはできません。

実際に税理士事務所に訪れて事務所全体の雰囲気を感じ、税理士や担当者と話して人柄を感じ、信頼できると感じるようであれば、次のステップに進んでいく流れで税理士事務所選びを行いましょう。

4-2.事務所の場所や対応エリアを確認する

いくら良い税理士事務所であっても、会社と事務所の場所が遠すぎてしまうと実際に会って話すことが難しくなるため、事務所の場所や対応エリアを事前に聞いておきましょう。

最近では、クラウド会計ソフトを導入することで直接会社に来てもらわなくてもオンライン上で記帳指導は完了しますし、税務相談についてもオンライン会議システムで行うことが可能です。

会社と距離が離れている税理士事務所への依頼を検討する場合には「オンライン対応」についても確認しておきましょう。

4-3.経験や専門知識が豊富な税理士事務所かどうかを確認する

税理士は専門性の高い職業であると同時に、得手不得手が分かれる職業でもあります。

会計と税務以外にも、会社設立が得意な税理士事務所、経営戦略策定アプローチが得意な税理士事務所、事業再編が得意な税理士事務所、医業や公益法人を得意とする税理士事務所、相続税などの資産税を得意とする税理士事務所など、同じ税理士事務所でも個性があります。

 

税理士事務所を選ぶ際には、税理士事務所の得意分野を確認したうえで、自分が求める業務についての経験や知識が豊富かどうかを確認するようにしましょう。

4-4.料金体系とサービス内容を把握するため見積もりを入手する

税理士事務所の料金は毎月発生する顧問料の他に、決算時に発生する決算料、記帳を頼む場合には記帳料、従業員の年末調整を依頼する場合には年末調整の費用などが発生します。

費用と業務内容を確認せずに契約してしまうと、追加で費用がかかったり、年末調整に対応してもらえなかったり、税理士事務所との間でトラブルに発展してしまう可能性があります。

事前に料金体系とサービス内容を把握するためにも、見積もりを出してもらい、サービス内容に不明な点がある場合には、よく確認するようにしましょう。

まとめ

良い税理士事務所は、ご自身が「何を税理士事務所に求めるのか」によって異なりますが、多くの経営者の方が求める税理士事務所は、経営のパートナーであり、気の合う仲間であることです。

税理士事務所選びには、気軽に相談・連絡できることが一番重要になるでしょう。

 

Star Member(スタメン)公認会計士・税理士事務所は「なんでも相談できる」税理士事務所です。

即日レスポンスを基本とし、事業の成長を後押しするパートナーであり続けます。

「良い税理士事務所を探している方」は、ぜひ当事務所にご連絡ください。当事務所のサービスをわかりやすくご案内いたします。

 

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